田中文照堂 五代目店主

印章と印影について

田中文照堂です。


毎日【手彫り】にて印鑑制作を行っているのですが、前から感じていた「はんこ屋」ならでは(?)の葛藤がありました。

田中文照堂が制作しているのは印鑑(はんこ、印章)であり、それが日本では個人認証のツールとして使用される以上「完成後の印鑑、印影をHPや日記、SNSに掲載出来ない」と言う事です。

完成後の印鑑をお見せしたほうが【手彫り印鑑】、【京印章】の良さを皆様によりお伝えできると思うのですが、それが出来ない、掲載出来るのは制作前の印材のみ、いわば「素材」しか掲載出来ないのです。

もちろん、お客様に承諾を得てから掲載するのは可能です。
でも実印や銀行印は聞くまでもなく「不可」でしょうし、仮に「認印だからいいよ」とおっしゃって頂いても、その後、しばらく後に銀行印や実印としてお使いになる可能性はある訳で、そう考えると「お客様に承認を得て」も結局はんこ屋のモラルとして掲載は出来ません。

何とか掲載できないものか、、と常に考えておりまして、一つ思い付いていたのは「日本に旅行で来られた外国人のお客様がお作りになる印鑑」です。
これならば、自国で個人認証に使われる可能性は「0%」ですし、お客様の承認さえ頂ければ掲載可能です。

でもこれにも問題がありまして、上記の外国人のお客様が「お土産」「記念」として購入される場合、殆どがお客様のお名前を「漢字に変換した」印鑑です。
例えば「マイケル→真意気流」などのようになりますが、こういう場合に使う漢字はいわば「当て字」になる訳で、普段我々日本人が姓名で使用する「漢字」(=印鑑で使用する漢字)とは違う、見慣れない漢字の組み合わせになる事がほとんどです。
そして文字数も殆どが4文字、5文字と多くなります。
なので、出来上がりの印鑑、印影を見ても、どうしてもいつもと違う「違和感」が先んじて、【作りの良さ】が伝えにくいのです。
【作りの良さ】とは何かと比較したときの、いわば【相対的な感覚】ですので、「お客様に比較物が無い」、「お客様が見慣れない」場合は伝わらないのは当然です。

唯一可能性として期待していたのが「日本人風な漢字を使用できるお名前の、旅行等で来日中の外国人のお客様の印鑑」の場合ですが、今回ついに叶いました。

ANNEさんという旅行で来日中のお客様で、読みは「アンネ」、使用した漢字は「杏音」です。

この漢字なら日本人のお客様が見てもそれほど違和感なく「はんこ」として見て頂き、お手持ちのはんこと比べて頂ければその良さがお伝えできそうです。

あとは御本人の承諾を頂くのみ、ですがうまく英語で説明出来るか・・という最難関がございましたが、無事に快く「OK」を頂き、掲載致します。

アンネ印1
Ms.ANNE→[杏音] 
13.5mm square BOXWOOD

13.5mm角の薩摩本柘の印鑑です。
四角の印鑑(角印)は、日本では何故かあまり個人使用されませんが、「実印」「銀行印」「認印」全てにおいて問題なく使用可能です。

印影は

アンネ印2
このような感じです。

以上、長くなりましたが、【手彫り印鑑】の良さがお伝えできていれば嬉しいです。

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田中文照堂 五代目店主

田中文照堂 五代目店主
田中文照堂 五代目店主

田中文照堂、五代目の田中大晴と申します。 弊店のページをご覧いただき、本当にありがとうございます。 京印章の世界は奥が深く、先輩職人を見ながら切磋琢磨の毎日です。 皆様に良い印章をお届けできますように、より一層の努力をしていくつもりでおります。
田中文照堂をよろしくお願いいたします。

・神戸大学大学院修士課程修了(工学部)
・国家検定【一級印章彫刻技能士】
・京都市認定【未来の名匠】(平成29年度認定)
京都府印章業協同組合指定【京印章制作士
京都府印章業協同組合理事

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